どーもKAZUです!
今日の記事ではAmazonの広告である「スポンサープロダクト」について説明していきます。スポンサープロダクトを上手く使うことができれば、月間売上300万円くらいのアシストも可能になります。
またSEOの一環としてもスポンサープロダクトはかなり有効なので、中国輸入OEMをやっている方は必見の記事です。
目次
スポンサープロダクトとは?
スポンサープロダクトはAmazon内で使える「広告」のひとつです。セラーセントラルの中の広告タブの中から設定をすることができます。
スポンサープロダクトはどこに表示される??
スポンサープロダクトを設定すると、検索下部や商品ページ中腹にあなたの商品が表示されるようになります。
スポンサープロダクトの仕組み
スポンサープロダクトはAmazon内の「広告」になりますので、「広告費」が発生します。表示されるだけでは料金は発生せず、クリックされるごとに課金される「CPC」広告となっております。
キーワード毎に「入札額」が異なり、たくさん検索されるキーワードや競争が激しいキーワードは、「1回ごとのクリック単価」が高くなる傾向にあります。
スポンサープロダクトの種類
スポンサープロダクトには2種類の広告設定方法があります。下の画像をご覧ください。
オートターゲティング(AT)とマニュアルターゲティング(MT)の2種類の「入札設定」が選べます。
オートターゲティング(AT)
オートターゲティングでは「入札額の上限」を設定し、金額に見合ったキーワードをAmazonのシステムが自動で収集し、入札を掛けます。
オートターゲティングの特徴メリットデメリットは以下の通りです。
- 設定が簡単
- コスパの良いキーワードが自動で収集される
- 関係ないキーワードも多く含まれてしまう
初心者でも簡単に設定ができるので、とりあえず触ってみるという段階の場合はこちらから進めていきましょう。
マニュアルターゲティング(MT)
マニュアルターゲティングでは「キーワード」と「キーワード毎の入札額」を手動で1つずつ設定していきます。
キーワードを設定すると、上の画像のように「キーワードごとの推奨入札額」が出てくるため、それに応じて入札単価を決定していきます。
マニュアルターゲティングの特徴メリットデメリットは以下の通りです。
- 設定が慣れるまで面倒
- 推奨入札額をキーワードごとにチェックし続けないといけない
- いろんなキーワードを検証できる
- 絶対に表示させたいキーワードなどを選ぶことができる。
- キーワードに対する入札額を自由に決められる。
少し面倒がかかりますが、自由度は高い入札設定になります。
スポンサープロダクトの測定方法
スポンサープロダクトは多分Googleアドワーズを意識して作られており、1キーワードに対して様々な効果測定をすることができます。↑の画像で出てきてる「インプレッション」「クリック率」とかのことです。1つずつ広告の効果の見方を説明していきます。
インプレッション
インプレッションとは表示回数のことです。Amazon上にあなたの商品が表示されれば、クリックされなくても1インプレッションということになります。インプレッションの大きさでそのキーワードの「検索ボリューム」をある程度図ることができます。
クリック数
クリック数は名前の通りクリックされた数になります。
クリック率
上の画像では出てきていませんが、「クリック率」という数字が一つ広告の効果測定では重要なポイントになってきます。これは「クリック数÷インプレッション=クリック率」で求めることができます。例えば1000インプレッションに対して12クリックあった場合は、クリック率1.2%ということになります。
クリック率は広告の目立ち度や、入札キーワードと商品の関連性などを図ることができます。
平均クリック単価
1回あたりのクリックにおよそいくらぐらい発生しているのか?という指標になります。
広告費用
実際に使われた広告費です。
売上
スポンサープロダクト広告からクリックされ購入された分の売上です。クッキーがどのくらいの残っているのかは不明です。
ACoS
売上に対する広告費の割合です。10%の場合は100円の広告費で、1000円の売上がたっているというイメージです。要するに「コスパ」です。コスパが悪い場合は、入札単価を見直したり、入札するキーワード自体を見直していきましょう。
スポンサープロダクトのキーワード一致形式
スポンサープロダクトではキーワードの「一致形式」を選ぶことができます。
ややこしいですが、1つずつ解説していきます。
部分一致
一番広く入札をかけることができるマッチタイプです。部分一致はその名の通り、部分的に一致していれば入札をします。例えば「中国 輸入 KAZU」というキーワードで部分一致方式にしていた場合は、「中国 KAZU」「KAZU 輸入」「KAZU 輸入 福岡」などのキーワードに対しても入札がかかります。
フレーズ一致
フレーズ一致ではフレーズが一致しているキーワードのみを入札します。「中国 輸入 KAZU」の場合、「中国 KAZU」「KAZU 輸入」「KAZU 輸入 福岡」は一切入札されません。「中国 輸入 KAZU」や「中国 輸入 KAZU 福岡」「ブログ 中国 輸入 KAZU」など「中国 輸入 KAZU」という並びが固定されて入札がかかります。
完全一致
完全一致では「中国 輸入 KAZU」以外のキーワードは一切入札が行われません。
一致形式による広告のパフォーマンス
ACOS:完全一致>フレーズ一致>部分一致
ユニットセッション率:完全一致>フレーズ一致>部分一致
クリック率:完全一致>フレーズ一致>部分一致
インプレッション:部分一致>フレーズ一致>完全一致
このように変化します。左側の方が数字が良いと思ってください。「フレーズ一致」「完全一致」のみで広告を運用するとACOSの数値はグッと下がります!
スポンサープロダクトのACOSの目安
ACOS=費用対効果はスポンサープロダクトを使う上で、重要な目安になってきます。ACOSが低ければ低いほど、「良い広告」に仕上がっているということになります。目安として、1000円前後の商品で15~30%、2000円前後の商品で10~15%、3000円前後の商品で10%ほどを狙っていきましょう。
なぜ商品の値段によって、目指すACOSが変わってくるのかというと、商品の値段とキーワードの入札単価は比例しないためです。1000円の商品も2000円の商品もビッグキーワードの入札単価はそこまで変わらないはずです。むしろ安い商品の方が競争が激しいので、1000円前後の商品はコスパが最も悪くなる傾向にあります。
ACOSの数値を下げるためには??
広告費と売上の割合であるACOSはある程度工夫することで下げることができます。そのための施策を紹介していきます。
オートターゲティングでほったらかし
オートターゲティングはアルゴリズムが「学習型」になっています。例えば、1日の上限額を「1000円」に設定していた場合、「100円で10クリック」を狙うのか、「50円で20クリックを狙うのか」でクリック数は倍くらい違いますよね?オートターゲティングは、クリック数の最大化がなされるようにアルゴリズムが設定されているはずなので、「ほったらかし」にしておけばある程度コスパの良い広告に仕上がります。
逆に中途半端にいじくると、それまでの学習データがパーになり、また1から学習という風になってしまいます。オートターゲティングで唯一頑張ってほしいのは次の作業です。
除外キーワードの設定
スポンサープロダクトでは「除外キーワード」の設定をするようにしましょう。特にオートターゲティングは「自動」でキーワードを収集するため、関係性の薄いACOSが低いキーワードが紛れ込んでしまいます。それを手動で除外することによって、コスパの良いキーワードだけを入札するように仕向けていきましょう。
検索キーワードレポートからACOSの良いキーワードをマニュアルターゲティングに入れる
スポンサープロダクトでは「検索キーワードレポート」をダウンロードすることができます。全キャンペーン、マニュアルもオートもデータが一緒くたになっているので、フィルターをかけてみていくようにしましょう。
広告の表示順位はどうやって決まる??
スポンサープロダクトは「入札額」だけで、広告の表示順位が決まるわけではありません。
入札額×カタログスコア
この掛け算によって表示順位が決まると言われています。
カタログスコアとは?
カタログスコアというのは、そのカタログが入札するキーワードとどのくらい「関連性」があるのか?を数値化したものです。チェックポイントとしては入札するキーワードに対しての「クリック率・成約率・キーワード出現率」あたりが考えられます。
広告の掲載順位を上げるには?
手っ取り早いのは「入札額」を高く設定することです。カタログスコアも見られているとはいえ、広告はお客様のためというよりAmazonが儲けるためのものなので、入札額の方が比重は大きいはずです。
カタログスコアはSEO対策と同様に、高めようとして高まるものではないと思っています。お客様のためになる改善を行えば自然と検索順位も上がるように、カタログスコアも無理くりな対策ではなく「お客様」目線を大事にしていけば勝手に上がります。
スポンサープロダクトの上手な使い方
下のグラフは商品発売後の検索順位の変動のグラフです。だいたい下の2パターンになりますよね?
パクリ商品→紫、新商品→緑のような感じで検索順位が上がっていくと思います。
このグラフの中で広告に注力すべき時期が2か所あります。
下のように発売後とトップを取った後です。この2か所で広告は最大限に力を発揮します。一方で中間部分の検索順位をあげていく「打開策」にはなり得ないと思っています。
この2か所で上手く広告を使うことができれば、Amazon新規出品はグッと楽になります。どんな感じで設定していったら良いのか、下記の記事を参考にご覧ください(^^♪
まとめ
Amazon広告=スポンサープロダクトについての内容でした。広告についてひとつ理解しておかなければならないのは「売上を広告に依存しない」ことが重要だということです。「広告は売上の補助」になるように使っていきましょう(^^♪