どーもKAZUです!
パッと見で「欲しい!」と魅力が伝わる画像と、
言いたいことは分かるけど「うーん他のも見てみよう」というイマイチ画像、
一体何が「顧客に刺さる要因」を分けているのでしょうか?
同じ内容を伝えていても、片方は魅力的に感じ、片方はイマイチに感じる。この差は「伝え方」が生んでいます。何を伝えるか?ということと同じくらい、「どう伝えるか」も重要なのです。
「どう伝えるか」は、商品画像に限らず、文章、人付き合い、社員教育、恋愛などなど様々な場面で等しく重要になってきます。今日の記事を読んで「ピンとこない3流画像」を卒業しましょう。
目次
同じスペースでより多くの情報量を伝える
魅力的で成約率の高い画像というのは、より多くの情報量を、より簡単に、より分かりやすく伝えることができています。「どう伝えれば」より短く的確に伝えられるか?を、画像中の文章から素材画像の加工まで、余すことなく工夫しています。
どれだけ簡単に、どれだけ多くの訴求をできるか?が「伝え方の付加価値」なのです。
例 Appleのキャッチコピー
Appleは、特に「伝え方」に関して革新的で、多くの工夫をしている企業です。最近は少しクォリティが落ちていると感じますが、2015年くらいまでは世界一頑張っていたと思います。
例えば、「iphone」の新作発表で「新しいカメラ」のことを伝えたいとき、あなたならどんなキャッチコピーをひねり出しますか?
当時はケータイと言えば、メールや初期SNS、着うたなどが「ケータイの楽しさ」で、写メは画質が粗く、魅力的な写真を撮る=アートというより、状況を映すもの=情報伝達手段という印象でした。
「カメラ」を魅力的な機能として再開発した時に、あなたなら以下のことをどう伝えますか?
・外カメラだけじゃなく、内カメラをつけたこと。
・一眼レフ並みにブレずに、スポーツやフェス等の激しい場面でも綺麗に撮影できる
・ケータイでの撮影が、「遊び」に昇華するくらい、楽しい体験に進化したこと。
Appleはこれだけ多くの内容を、上手くキャッチコピーにまとめています。
カメラは2つ。シャッターチャンスは無限。
特に「シャッターチャンス」という言葉が利いていますね。楽しさや遊びを想起させますし、一眼レフでの正確な撮影を比喩しています。「2つ」と「無限」は数字の対比になっていてキャッチーですし、前より後に大きな数字を持ってくることで、進化や広がりを感じさせます。「カメラは2つ」が後半にかかり、インカメも外カメも両方実用性に耐えうるものであることも伝えられています。
何より、何か撮影している「楽しいワンシーン」を想像しちゃいますよね。これまでには成しえなかった、ケータイでの楽しい撮影を感じさせることで、「欲しい」「体験したい」という感情を一文で引き出されてしまいます。
ここまで正確に・短く・キャッチーに伝えるには、伝え方の勉強が数年は必要です。
他の例も見ていきましょう。
スピーカーより先に、人間の耳に着目しました。
機械目線の良い音ではなく、人にとって良く聞こえる音を追究しているという、表現しにくいこだわりを一言で表現しています。また、ケータイ特有の「ガシャガシャ」した音質ではなく、クリアに聞こえる音質じゃないだろうかと期待させます。
1984年が、1984年でない理由
これまでの常識では考えられなかった、革新的で世界を変えてしまうような製品の発売を一言で感じさせます。具体的な表現が一切入っていなくても、世界が変わるような、予想している1年よりも遥かに素晴らしい年になるかのような「期待」を感じさせます。
どれだけ短い言葉で、どれだけ多くの情報を魅力的に伝えるか?
これが伝え方が生む付加価値なのです。
商品での具体例
例えば、女性用の化粧品を販売するとして、「肌が明るくなりますよ」という訴求をしたい時、あなたならどう伝えますか?
文字
A「肌がワントーン明るくなります!魅力的な素肌へ!」
B「肌の夜明け。」
この場合、「夜明け」という表現に、肌が明るくなること、状況が改善されることなどの情報が詰まっており、Bのほうが魅力的なキャッチコピーですね。
写真
以下の二つの画像は、同じ元画像です。
下の画像のほうが、「何がどうなるのか?」というビフォーアフターの情報まで詰まっているので、より付加価値の高い伝え方になりますね。
文字&画像
情報は、より端的に、より魅力的に伝えることを、常に意識して画像製作に取り組みましょう。
簡単に伝わる2つのテクニック
「宣伝・広告」には様々なテクニックが存在しますが、この記事では「今すぐ簡単に使える」2つのテクニックをお伝えしたいと思います。
対比
最初に覚えてほしいテクニックは「対比」です。対比は「この商品を使うとどうなるのか?」や、「他社とどこが違うのか?」などを視覚的に分かりやすく表現するのに非常に有効です。
例えば下の画像では、「老いた姿」と「若々しい姿」の対比で、どうなれるのか?が明確に伝わりますよね。「マイナス5歳肌」のような、使う前と後を比べるキャッチコピーも効果的です。
比喩
「潤う」ということを、何かに例えて代弁させるのも伝わりやすい伝え方です。土のひび割れで「乾燥」を比喩したり、水そのもので潤いを表現したり、簡単ですが効果は抜群です。
言葉でも、例えば化粧品などでは「陶器肌」や「タマゴ肌」など、きめ細かさやツヤを陶器やタマゴで代弁したりするCMを見かけた事があると思います。
文章は読まれない
なぜこのような頭をひねる工夫が必要なのかというと、基本的に現代人は「めんどくさがり」だからです。文字情報などは、画像中の20%読まれれば、かなり上手く訴求できている方だと思います。そのくらい「文字」という情報はストレスなのです。だからこそ、KAZUもYoutubeをやったりしています。
文字は20%以上は読まれない、この前提を認識すると、視覚的にどう伝えるかを工夫せざるを得ませんよね。
人は「事実」には心が動かない
商品画像でも、文章でもそうですが、人は「事実」を聞いても心が動きません。
お笑い芸人が飯を食えてるのは、何でもない日常を面白可笑しく伝える、「伝え方」に付加価値があるからです。
事実を事実のまま伝えるのではなく、必ず「動き」「想起」「ストーリー」を言葉や絵に盛り込み、自分も味わいたい、体験したいと感じてしまうビジュアルを提供しましょう。
「何を伝えるか」も大事ですが、どう伝えるかも同じくらい大事なのです。